平安S〜渾身の予想〜＋追加更新
明日は平安Sのみ、一本に絞ります。
その他の馬柱で気になったのはエイシンボーダンが過剰人気なら危険ですよ、という事くらいうでしょうか。この馬は基本的に馬鹿なので前走を素直に信頼するにはリスクが高すぎます。勿論前走のパフォーマンスが出せれば勝ち負けでしょうが、こういう馬は基本的にそういう爆発力は持続しない可能性が高い。過去にもそうであったように今回もというのは十分ありうる事です。なのでこういうレースは私的に嫌いですし賭けません。
さて前置きはここまでにして平安Sの予想に入りましょう。
まずこのレースは昇級組の人気３頭のすべてがいらないと考えています。
その中でもマイネルボウノットは最も手を出してはいけない馬だと思います。
この馬は現在1000万下から４連勝。馬柱の見栄えもいいから多分明日はこのメンバーでもそこそこの人気をするのでしょう。ただこの４走に評価すべき部分はありません。
常々言っていますが、今のダート界は西＞＞＞＞東という構図です。
過去にこういう連勝でオープンまで登りつめた馬にウインデュエル（やスパイキュール）などがいますが、（ウインデュエルを例に取れば）この馬が初めて重賞に挑戦した折には既にオープン特別でヒシアトラスを破っていましたし、準オープンではサミーミラクルも破っていました。これは価値のある連勝です。マイネルボウノットの場合は力の衰えたサイレントディ−ルやアップドラフト程度。しかもアップドラフトにコンマ１秒差という辛勝。アップドラフトは個人的に1000万下〜1600万程度の力と考えています、いやもっと厳しく言えば1000万下お似合いでしょう、将来は。今まで軟弱な東のメンバー相手に連勝してきた事は、今回、ヒシアトラスという門番の前に脆くも跳ね返されると思います。
続いてタガノゲルニカを見ていきましょう。
この馬は前走や前々走の回顧で触れてきた馬ですが、正直言って弱いという事は無いと思います。ただ前走の回顧で書いたようにエンジンの掛かりが遅いというのが気になります。明日の平安Sはオープンならではの道中からタイトな流れが形成されると思います。前走のように直線半ばでエンジンが掛かっていては遅すぎます。前走はカオリノーブル・タイラントシチーが作り出した緩い流れを道中楽に追走し、それでもエンジンの掛かりが遅かった。京都でのヒシアトラスに勝つにはあそこで瞬時にトップに上げる能力が必要でしょう。このエンジンの掛かりが遅いというのに異論を覚える方もいると思います。「道中タイラントシチーが前で楽した分、捕まえるのが遅くなっただけ」と。確かに準オープンならそういう見解でいいと思います。しかしここはヒシアトラスがいるオープン、しかも重賞です。それでは勝てないと思います。
そして有馬の週に大変お世話になった、ワイルドワンダー。単勝７倍は美味し過ぎました。
この馬は２〜３歳当時から見ていますが、前走の脚は確かに素晴らしかった。まるで弾けるような伸びでした、ジョッキーもさぞ乗っていて気持ちいいだろうなと思いました。ただあれは斤量が恵まれての物というのが重要です。54Kは恵まれ過ぎました。今回･･･この馬の斤量は55K。今回も軽い部類に入ります。１K程度ならそう大差は無いとも思います。ただそれでもオープンに入ってのプラス１Kというのは、道中からタイトな分あながち馬鹿に出来ない部分もあるでしょう。末脚が鈍る一つの要因になると思います。またこの馬は福島で中館の非常に不味い騎乗もありましたが、負けていますね。こういうタイプはやはり最後の坂というのは重要。まあここまでは比較的理由にならない理由の訳ですが、この馬が消えると思う最上の要因はやはり２歳時から見てきたイメージという物です。力量的にはトラストジュゲムと５分だと思っています。つまり今後は保証しませんが現時点では1600万下〜オープン特別程度でしょう。純粋に考えて今の時点でヒシアトラスを越えるとは思えません。斤量２K差程度では埋まらない物があると思います。
この３頭で消える可能性はマイネル＞＞＞＞タガノゲルニカ＞＞ワイルドワンダーという感じでしょうか。
さてここからは他の馬を簡単に消していきましょう。
サイレントディ−ルは57Kで勝負になる力は残っていません。
ハギノベルテンポ基本的にサウスポーと考えを改めました。
ミツアキサイレンスはご苦労様です。
ハードクリスタルはサウスポーだし、今回はどうも叩き台かと。後は今の京都は追い込みが効かないとは言いませんが、一瞬に切れるタイプでは無く（ジワジワ伸びるタイプ）買いにくい。力は劣ってるとは思いませんが。
タガノマイバッハはダートが向くとは思いません。ダンスインザダーク産駒はダートに行くとテレンコ馬になるので、そういう意味でシルヴァーゼットなどとは違うと思います。
エーピーフラッシュは好きな馬ですが、前走を見る限りいきなりここでは･･･。
マルブツトップはいい状態時でオープン特別大将でしょう、今の状態で重賞ではいりません。
メイショウサライはこの馬を買うなら、アンドゥオールを買います。
さてさてヒシアトラスは置いておいて、これで残った馬はドンクール・アンドゥオール・ヴァーミリアン・ベラージオという事になりました。つまり現時点で４点という事ですね。もうこれでいいんじゃないかなという気もします、無理して消すのも怖いですし。ただこの内３頭は実は消せる要素があるんですね。
まず一頭目はベラージオ。
この馬は前走の東京大賞典４着というのが光りますが、あの４着は評価に値しません。
後ろは殆ど地方馬ですし、上位３頭とは競馬自体にかなりの差がありました。
トパーズSは何度も言うように幹夫の神騎乗です。
唯一気になるのがタイキエニグマの２着だった師走S。
確かに少頭数だったんですが、それにしてもあの競馬は中々の物でした。
しかもこの馬は内で溜めれる精神力がある分、少頭数がいいとは言い難い。
それであの競馬をされると流石にここで消すのは怖いです。
ただ逆を言えばそれを除けば消す要素は十分にあるという事です。
後は外枠というのもどうかというのが気になりますね。
２頭目はヴァーミリアン。
ダート転向後の連勝は芝での勝ち味に遅かった姿を見せていません。
ただいずれもかなり斤量が軽い物で、２走前のエニフSではカイトヒルウインド・ドンクール・ヒシアトラスを破っています。でもこれも万全でないヒシアトラスは58Kでの物だし、カイトヒルウインドは57K、ドンクールは54Kでの物。ここから考えると明日はローテの順調なヒシアトラスを破る可能性は少ないかなと思います。同斤量なら流石に辛いはずです。前走は左回りでハードクリスタルを破っていますが、これも地方での結果。コース形態が違う分鵜呑みに出来ない。という事でこの馬は人気面を加味して、そして面白みも考え抑えの抑えという評価に留めます。ヒシアトラスとの倍率次第では買いません。
３頭目はアンドゥオール。
この馬は今回流石に斤量が見込まれました。
最近斤量負けして、終いが甘くなる分57.5というのは一種のデットラインであってそこから更にプラス0.5というのは頂けません。最後にスパッと切れるワイルドワンダー辺りに差される可能性もあるかもしれません。それでも連として考えれば、このメンバーなら今までこのクラスで頑張ってきた分期待できる部分もあります。ヴァーミリアンよりは上として評価。
この３頭の買いたい序列は
ベラージオ＞アンドゥオール＞＞ヴァーミリアン
本命はヒシアトラス。
もう理由は上記の至る所でちょこちょこ出てきています。
正直言って順調に来た京都でのヒシアトラスはかなり強いです。
斤量も１K差ですが、57Kで止まったのもかなり心強い。
2005年度の平安Sの走りを再度期待して自信の堅軸に推奨したい。
唯一不安を上げるなら前走は勝っていますが鞍上が合いそうにないという事、でもここまで気にしてたら馬券を買えなくなるので。
相手筆頭はドンクール。
一時は惚れ、また一時は見捨てと今まで評価がコロコロ変わってきた馬ですが、今回は絶好の買い時と見ます。まず武蔵野Sの大敗組は次走で軒並み着順を上げてること。そして京都でいいパフォーマンスを持っている事。後はヴァーミリアンを買うなら成長が期待できるこの馬を推したいという事。以上。
◎ヒシアトラス
○ドンクール
▲ベラージオ
△アンドゥオール
☆ヴァーミリアン（消しに近い押さえ）
以上の４点（点数は少し多いですが）で勝負します。
ヒシアトラスが万が一敗れるパターンとしてはワイルドワンダーの成長が大きく、思いのほか末脚が切れた･･･もしくはハードクリスタルが右回りでも本来の力を発揮した場合。でも上記で書いた理由で今回は手を出しません。
- 追加更新
ざっと自分のよく競馬サイトを巡回してみた。
そこで多く目に付くのが「ヒシアトラスの前年の平安Sは恵まれた」という言葉。
うん、確かにこの時のヒシアトラスは直線の不利で前がパッと開いて、そこを上手く突いた内容だったと思う。でも内から綺麗に差しきったのは事実であって、そこを評価しないというのは疑問に感じる。しかも昨年のメンバーは今年よりも高かったと思う。
そしてヒシアトラスを今、評価するなら古い平安Sでは無く、武蔵野Sだと思う。
まあこれはゲートが開いてみないとわかないけど･･･ちょっと違和感を感じたので。
後は思いの外、ヒシアトラスが人気をしそうだなという事。
多くの人がその安定感を買って堅軸という評価をしている。
でもそうすると単勝のオッズは少なくとも３倍はつくのではないか。
この馬のイメージで勝つというのは結構沸きにくい物だし。
単が３倍以上つけば、そこに突っ込む価値が生まれる。
そしてドンクールの評価が低いなあ（笑）
でもヴァーミリアンの評価は高いのね、これって矛盾してると思うけど。
ドンクールを買うならヴァーミリアンは付いてくると思うし、ヴァーミリアンを高く評価するならドンクールは付いてきて然るべきだと思う。
私が非常に参考にさせてもらってる所ではドンクール・ヴァーミリアンを切っていた。
これならすこぶる納得。自分と別のアプローチから入っている訳で、予想に一貫性があって素晴らしいと素直に思える。まあ今回ドンクールは休養明けという難題を抱えているから、そこを理由にするなら納得だけど。ドンクールの斤量が重いという理由で切るのにヴァーミリアンを高く評価するのは･･･まあこれもゲート開いたら私が間違いでしたってオチのような気もするけど（笑）
今回ドンクールの得意の馬体を併せて直線に入るという競馬になれば十分いいい所まで来れると思うけど。まあ問題はその過程を上手くこなしてくれるかだが、これもゲートが開いてみないとわからんね。
結局ヒシアトラスが連を外す事は考えてないけど（こういう風に吹いたら外れる危険性が非常に高いわけだが）、後は正直ねえ･･･ってオチ。でも土曜は我慢したので、ここは勝負します。
