この馬はひょっとすると・・・

さて2歳世代の記事を3回連続で投稿です(笑)
いつからこのブログは新馬を追うサイトになったのか(^^;
まあ予想は私生活が一段落する8月から本格的に再始動したいなと妄想してます。


さてさてポルトフィーノクロフネ×エアグルーヴ)やトールポピージャングルポケット×アドマイヤサンデー・・・フサイチホウオーの下)の大物感がひたすら騒がれてる2歳牝馬戦線ですが、個人的には以前書いたエイシンパンサー(コロナドクエスト×ナナコフレスコ)、ビーチアイドル(ファルブラヴ×ビーチフラッグ)、そしてミゼリコルデ(Fasliyev×Match Point)に注目しています。


ポルトフィーノ武豊)は見た目のインパクトは強烈な物がありましたが、これはまだ「走る」と決め付けるには早急な気がしますね。今年の豊は勝ち鞍も考慮に入れているのか有力新馬では殆ど逃げていますが、例に漏れずポルトフィーノはそういう競馬。悠々快適に道中逃げて最後まとめただけですから、これは見極めという意味では余り役に立たないレースだったと思います。現時点では私的な印象だけで言えば、そこまでの大物感は無いかなと考えてます。


続いて先週のトールポピー(池添)。
スタートで若干立ち遅れて道中内からスルッと前に取り付いた姿勢は精神的なタフさと水準以上のスピード能力は確認できた物の、そこからの伸びに物足りなさを感じました。これはスタートでの出遅れを挽回しようとしたからという意見が多いですが、本物の能力の持ち主なら勝ち馬のアーネストリーに差し返される事は無かっただろうと。遅かれ早かれというか、多分次走で確実に勝ち上がる器ですが、クラシックという観点で考えれば人気の割りに微妙な感じがしますね。


続いてビーチアイドル(武豊)。
こちらも例に漏れず豊が逃げて快勝した牝馬ですが、個人的にはポルトフィーノよりも見極めが出来たレースだったと思います。ポルトフィーノの場合はスピードの違いから先頭に立ち、最後までその惰性で快勝した感じですが、ビーチアイドルの場合はスピードの違いから先頭に立ち、惰性で直線に入った所までは一緒ですが、自ら最後にもう一伸びした点に非常に好感が持てましたね。重賞は取れそうな器だと思います。


続いてエイシンパンサー(福永)。
種牡馬コロナドクエスト産駒という事もあり、まだまだ何とも言えませんがレースを見る限りではかなり走りそうな印象を持ちましたね。何と言ってもあの位置から33.9の脚でまとめた点は十二分に評価出来るでしょう。一頭だけちょっと次元が違う競馬をしたなという感じでしたね。かといって別段不器用な馬であるというのでも無い事がこの馬の評価を更に上げてしまう要因。2〜3着の馬が順当に次走好走した事を考えても(と言っても再戦色が濃いいが)、この勝利は価値があるでしょう。まあポルトフィーノ新馬戦よりはレベルが高い事は疑いようない事でしょうし。能力はクラシック戦線に乗るレベルかなと思います。過大評価し過ぎかな(^^;


で上記のエイシンパンサーよりも更に好感を持ってしまったミゼリコルデ(四位)。
うーん、この馬のレース振りは何ですか、何というかかなり大人びたデビュー戦でしたね。スタート直後から内で包まれ3〜4コーナーで包まれ後退、ここまで1戦目の新馬・・・しかも牝馬にしては絶望的な位置と過程。そこから四位が何とか外に導いてやると、今の函館では絶対に届かないという位置から一気にまとめて差し切ってしまいました。しかも内で包まれた時も馬自身は動揺する事無く冷静の一言。ここまで精神的に負荷がかかって最後のあの脚・・・コイツはひょっとするとひょっとするかもですよ(笑)
Fasliyevはサンプル数こそ少ないものの、いい馬を輩出してますからね。更に客観的な観点で物を言えば1分52秒というのは、殊函館の1800で言えば超絶に優秀なタイムです。まあ年度が違うので何とも言えませんが、アドマイヤムーンが1:54秒台、去年のローブデコルテが1:56秒台、ヤマニンシュクルが1:57秒台、その他にもブライトなどがいますが、この52秒代というのは優秀でしょう。まあ年度が違うタイム比較なんてものは実にアテにならんもんですがね(^^;


今年の牝馬は実に粒揃いな感じがしますね〜。牡牝ともの今年は評判馬のデビューが軒並み早いですからなお更そう感じるのかもしれません。対して牡馬は・・・という感じでしょうか。どうも今年の3歳牡馬世代と同じ悲劇の道を歩みそうな感じがします。


最後に現時点での評価を星換算しておきます。★は1点、☆は0.5点。
満点は5点。


ポルトフィーノ  ★★★〜★★★☆
トールポピー   ★★
ビーチアイドル  ★★★☆
エイシンパンサー ★★★★
ミゼリコルデ   ★★★★☆