ダートという舞台

競馬の主役を飾るのは勿論ターフ。

その脇役としてしばしば捉われがちなダートという舞台。

これは仕方ない事なのかもしれない。

天皇賞有馬記念そして最高峰・日本ダービーと日本競馬界に数々の歴史を刻んだ舞台はいずれもターフ。



そして近年生まれたフェブラリーSJCダートという舞台。

JRAの売り上げ減対策として苦肉の策として表れた感が否めない。

歴史も浅く、殊、ターフが中心な日本競馬界ではその意義はターフに比べ格段に低く認識されている。



でも・・・ダート程考え甲斐がある舞台はないと思う。

いやダート程考え易い舞台は他にないというべきだろうか。



今でこそ数多のダート予想中心サイトがネットで蔓延っているが、それまでは芝の前座という程度しか無かった。勿論そうなればオッズの拡散を招き、本当にダートを得意としている人にはヨダレが出る舞台だったと思う。



それだけでない。

芝に比べダートは遥かにトラックバイアス・ブラッドバイアスなどの・・・ともすれば不確定要素になり易い部分を考慮に入れなくていい。

今でこそダートの認知が上がり、そこまで考えなければ人と違った予想が出来ないのかもしれないが、少なくとも5〜6年前位までは、そこまで考えなくて良かった。

純粋な力量比較こそが最もダート馬券的中の近道だったと思う。

そして何よりダートの1000万下〜1600万下は勝ち馬を除いてほぼメンバーが一定な事。

ここが非常に大きいと思う。



生産者の中の最大の夢は日本ダービーを取る事であって、そうなれば自然とターフに偏った頭数比となる。

今でこそ伝説となったゴールドアリュ−ル然りアドマイヤドン然りクロフネ然り、みな最初はターフで輝かんとせんとして走らされた。



くどい様だがダートは芝に比べ遥かにメンバーが一定になり易い。

これにダートにおけるオープン・準オープンのレース数が少ない事がこの傾向に更に拍車をかける。

少ない中の1レースでたった一頭しか上のクラスに行けない。

2着から最後にゴール板を通過するすべての馬が近いうちに出走してくる。

勿論これは芝でもそうなのだが、設定レースが少ない分その効力は遥かに大きい。



但し個人的な見解だが、未勝利〜500万下の馬券は逆に難しいと思う。

基本的にダートは芝の劣化を防ぐ手段として捉えられてるので、下級条件の馬には必然的にダートが多く設置される。未勝利〜500万下で芝で勝てない馬はダートに回らざるえなくなる。故に下部部分は上層に比べ出走頭数も多くなり実力が図り辛くなる。だから難しい。でもそこを得意とする人は今でも美味しい旨みを吸っているのだが・・・



ダートの中でも一番美味しいのは1600万下だと思う。

次いでオープンクラス、その次に1000万下。



1600万下は全体に占める頭数も少ない上、1000万下からの昇級馬も500万下に比べ考え易いのでよく見る。オープンからの降級組もオープンレースは貴重な上、時間的にTV放送も多く見る機会が増える。そう考えると1600万下ほど考え易い舞台は他にないと思う。



だから私は1600万下のダートを予想する事が多くなる。

四六時中競馬の事を考えるのは時間の都合上、働いてる人なら特にそうだろうが無理だと思う。

でも競馬はレースを見ないと中々勝てない。

だから少ないレースでそこだけを得意な分野にしていく。

これが私がダートを予想する機会が増える原因。



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とまあ偉そうに書いてきましたが、最近のダートは本当に難しくなってきましたね(^^;

素晴らしいダート予想サイトが多くなったのがその第一の原因で、兎に角オッズが分散しなくなりましたね。

そこに生産者・調教師の考えも大分変わってきて、ダートを位置づけを低く見なくなりましたからね。

でもそれはそれでダート好きな自分としては嬉しい事であって、過去の歴史の中でダートで強そうなのにわざわざ芝で走り続けさせるという様な悲しい事態が殆ど無くなりました。

また素晴らしいダート予想家さんの予想を拝見する機会も増えました。



で1600万下が最も簡単などと、これまた偉そうな事を書きましたが、正直最近は難しいです(笑)

それでもやはりダートは個人的に好きですね。

芝も確かに華やかでいいんですが、ダートの渋さというか迫力というのが魅力です。



だから今後も基本はダートを予想していこうと思います。

ただ私は芝のレースも嫌いでないんで、「面白そう」と思えば書いていきたいと思いますので、今後も長い目で見て頂ければ幸いです。