ベラージオ

幹夫は天皇賞勝って今までの呪いが解けたかのような騎乗ですね。

今までの彼なら5枠8番では、まずスタート後に外目に持ち出してるはずなんですよ。

それが何とスタート後の第一コーナーでイサオヒートが内目にいたにも関わらず、それを待って内に切り込んでいきましたからね〜、正に衝撃映像でした。



しかもですよ、直線に入る第三〜第四コーナーで前が壁になっていましたね、前の彼なら何とか直ぐに外に出そうと躍起になるはずなんですよ。

それがまるで豊のように「壁になっていても必ず前がこの手応えなら開く」と信じているかの様に慌てず騒がずです(^^;



そして前が開いた瞬間にスッと横に出して完璧な騎乗内容、ビデオを取ってる方は彼の騎乗をもう一度見て下さい。笑いが出るくらい無駄のない騎乗です。



正直私は幹夫はとんと信頼して無かったんですよ、直ぐに外目に出したがるし追えないし・・・

殊ダートに至っては外目に入れば殆ど毎度のように消せる騎手として重宝させてもらってたんです。

でも今日の彼の騎乗・・・本当に素晴らしい。

そして最後の直線の追い方、彼はいつからあれ程片ムチで追える技術を身につけたんでしょう。

いや正直惚れ惚れしました、今の騎乗と度胸が一時の時流だけでなく継続するなら彼は必ずもう一度輝けます。元々、騎乗における全体的な素質は若い頃から定評がありましたね。



でも彼には技術以上に大切な度胸が無かった、それ故ストレスのない競馬でしか勝てなくなった。

素質の花が完全に枯れてしまった・・・でもヘブンリーロマンスでのあの騎乗が何かを掴むキッカケになったのかもしれません。それなら本当に素晴らしい事だし、顔だけでなく買える騎手として認識したいと思います。いつも好調が続くわけがないのが騎手という職業で、その好調が終わった時・・・彼がいつもの彼の状態になった時に本当の彼が見れるはずです。

決してその時にいつものように能無く外に出す事はしないで(外に出すのが悪いという事ではありません、場合と状況では外に出すのも大切な事ですし)、肝の座った騎乗であって欲しいです。

本当に今日の幹夫の騎乗には驚かされました、上手かった、そして感動しました。



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さてここからは本格的に回顧です。

まず過剰人気していたオーガストバイオウェルバランスを切れた事は自分としてはいい手応えでした。

そしてブラックコンドルを片方の本命にした所までは納得です。



でも・・・カフェオリンポスを押さえにしか出来なかった事、そしてハギノベルテンポを本命にした事は駄目でしたね。カフェオリンポスは予想段階で触れた様に明らかに走り時でした、ようやくまともな条件で走れるんですから。



但し根本的に間違っていた部分として武蔵野Sの結果判断。

この認識が甘かったですね、あのレースは中途半端な着順の馬より、かなり速い流れで最後まで垂れなかった馬を重視すべきで追い込んで5着のハギノベルテンポより、前で競って負けたカフェオリンポスを重視すべきでした。ただそれではベラージオの劇走の理由が判明出来ませんが、今回は本当に幹夫の素晴らしい騎乗に尽きるかなと(^^;

終わった後に理由を探せばそこそこは出てくるのですが・・・例えば有力馬の臨戦過程がやばいとか、人気馬が上がり馬ばかりで、元々オープンで走っていた馬が軽視されたとか、2走目で上積みがあったとか。

でもこれらの理由も明確な物ではないですし、確証はありません。兎に角私はベラージオに関しては「幹夫」という事で済ませようかと思います。次走で誰が乗るかは不明ですが、今日ほどロスのない競馬は中々出来ないかと思います。勿論対戦相手の臨戦過程も冬に入ってくるとしっかりしてくるでしょうし。



ブラックコンドルは早く仕掛けすぎたのが敗因でしょうね。

ただそれもある意味仕方ない事なのかもしれません、外からサイレントやカフェが良い手ごたえで上がってくるのを脇目で見て、且つ競っていたラヴァーズレーンの手応えが直線早々無くなりましたからね。

あそこで逆に仕掛けない騎手の方がおかしいと思いますし、今日のルメールの早め抜け出しはしょうがなかったかなと。これは競馬の展開のアヤであって諦めがつきます。



サイレントディ−ルは完全に終わってしまいましたね。

ぺリエが闘争心を煽る騎乗を道中からずっとしていて、一時は抜群の手応えでしたがそれが直線早々「フッ」と消えました。もう馬に走る気力というか、競い合う精神が残ってないのかもしれません。

今日の手応えなら少なくとも馬券圏内には入って然るべきでした。

今後はもう手を出す事はないと思います、早く引退させてあげて下さい。



ハギノベルテンポはやはりサウスポーなんでしょうか・・・

私は予想段階で阪神エイシンハンプトンを競り落とした内容で大丈夫と思いましたが。

勝ち馬のベラ−ジオと殆ど同位置にいたんで勘違いしてしまった程です。

そこから考えてもちょっと伸びなさ過ぎかなという印象ですかね(^^;

取りあえずこの馬に関しては次走まで保留という事で・・・

もしかしたらこの馬は坂が好きなのかもしれませんね(笑)



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ここで少し東スポ杯の感想。

勝ち馬のフサイチリシャ−ルはレコードでしたが、そこまで大物感は感じませんでした。

確かにタイムは早いですが、それは競い合った物ではないというのが大きいと思います。

あれがもし何かの馬が競っていってのレコードなら評価に値しますが。

かと言って今後競りかけられる可能性がないかと言われれば、テンであの程度のスピードなら遅かれ早かれ競りかけられるかなと。まだまだ素質馬が沢山いますし、良くて皐月賞トライヤル辺りまででしょうか。



オンファイアは・・・多分皆さん同じ感想でしょうが食わせ物でしょうね。

ディープインパクトとは勿論比べ物になりませんが、その兄のブラックタイドのエンジンを3段階下げた感じかなと。う〜むやはりあそこまでの名馬は2度続きませんね。

一番驚いたのは、ニシノイツマデモのあのぶくぶくした不恰好な馬体。

パドック映像で思わず笑いが出そうになりました(^^;



※明日の予想はいいレースがあれば書きたいと思います。自分の予想以上にこの記事が長くなったんで多分簡単になると思いますが(^^;