華麗なる一族の日

まず各所で話題になってる中山7Rのフラムドパシオンについて。

今の中山の時計の出にくい馬場で1分52秒7のレコードというのは衝撃の域を超えて唖然。

父は言わずと知れた幻のドバイワールドC馬クロフネ、母はカーリーパッション

このカーリーパッションは父トニービンダイナカールエアグルーヴの全妹。



ハロンの通過タイム

12.5 - 11.1 - 12.1 - 13.3 - 12.5 - 12.6 - 13.1 - 12.7 - 12.8

上り  

4F 51.2 - 3F 38.6



これは凄すぎる!いや正直とんでもない化け物が出てきたなと。

同日の9R・1000万下ダートでグランドハリケーンが叩き出したタイムが1:55.1(笑)

グランドハリケーンを引き合いに出すのは非常にこの馬に対して失礼なのだろうが、同日の比較程適格な物は無いと考えて。(まあ今開催の中山ダート(1000万下)での平均が1.54秒台の前半位だから、そこから考えても凄さがわかる)



レース自体はもう独壇場、かかっていたと言う意見もチラホラあるが、あれはどう見てもスピードというかギアが違いすぎる。だから単純に他馬のチンタラした流れに併せられなかっただけだろう。

4Fそして3Fと全くケチの付けようが無い。



これは本当に恐ろしい馬が出てきた。

カネヒキリと比較したりする気は毛頭無いが(条件が違い過ぎるので意味を持たない)、インパクト自体はカネヒキリを超える。1戦で評価を下すのは怖いが、来年のダート戦線はこの馬を中心にして回るのだろう。

これで全く芝で評価をしていないフサイチリシャ−ルもダートに出てきたらどんな競馬を見せるのか怖くなってきた。芝ではクラシック時点で勝負にならないという意見は朝日杯を見ても変わらないが、ダートに出てきたらとんでも無いのかもしれない。ここは見たいような見たくない様な複雑な気持ち。



そしてラストランとなった阪神牝馬アドマイヤグルーヴ

これもエアグルーヴの子供、フラムドパシオンの従妹という関係に当たる。

正にタイトルに付けたように「華麗なる一族の日」。

この「華麗なる一族」はアグネスフローラの為につけられたキャッチフレーズだが、今日はこの一族に送りたい。



レース自体は正しく全盛期のグルーヴに近い内容で、3〜4コーナーの上がり方は鳥肌が立った。

対するラインクラフトが体調面から崩れたのが、今になって思うと残念だが両雄並び立たずという事か。

同世代のライバル・スティルインラヴが一足先に引退した訳だが、ついに2003年の主役牝馬2騎がターフを去った。時代の流れを感じるが、アドマイヤグルーヴには是非、その性格の強さを子供に伝えず素質だけを伝えて欲しいと思う(笑)



ご苦労様でした。



アドマイヤグルーヴのレースで一番思い入れが深いのが2度目の女王杯。スイープトウショウという今やエアグルーヴ2世と名高く牡馬にもヒケを取らない馬を一蹴したレース。豊の3〜4コーナーにかけての手綱捌きは今も脳裏から離れない程素晴らしい判断だった。