クラシック2つを終えて

え〜夏まで日記は書きません的な発言をしておいて、ほんの少しですが舞い戻ってきました。と言うのもスプリングS以前に強いと言っていたメイショウサムソンが見事にスプリングS皐月賞を制覇したから(笑)これは正直嬉しかった。あ〜当然皐月賞はサムソンで儲けさせて頂きました。単勝で14倍以上の配当、これは美味しい。ただアドマイヤムーンフサイチリシャールにも浮気したのですが(^^;
ムーンは兎も角リシャールは頂けません、しかもステキシンスケクンもかなり迷いましたしね・・・藤田が大好きですから(笑)


桜花賞について個人的な見解を述べさせてもらいます。
まず勝ち馬のキストゥヘブンですが、どなたかが予想時にオークスで狙いたいと書いていたのを目にしました。実は私も完全にその方の見解と一致していた訳です。
何と言いますか・・・レディパステルを彷彿とさせる馬だなと前々から思っていまして。
過去のレース内容も何となく同馬に近い走りを感じていたんですね。
だから桜花賞で来たのは展開の恩恵こそあったとは言え個人的には驚きでしたね。
ここはアドマイヤキッスで鉄板だろうなというのは、競馬を最近余り見ていないながら漠然としたイメージも持っていましたし。


さて桜花賞のレース後に最も物議をかもしたのがフサイチパンドラの鞍上である角田の乗り方でしょうか。殆どの方がご立腹でしたね(パンドラの乗り方が不味かったとは思えないという記事もごく少数ながら見ましたが)。


結局今年の牝馬はレベルの低さから、皆さん精神に問題があるパンドラの印が浮上してしまったんでしょう。
自分もここで予想を載せていたなら間違いなく印をつけていた一頭だと思います。
まあ私は以前からここに何度も書いていたように、パンドラの走りに魅力を感じていた一人でありますから多少応援というか私情込みで上の印になっていそうですがね(^^;


ここでレース毎に触れてきた馬ですが、以前の記事で「フサイチパンドラというのは揉まれると途端に走る気を無くす」と書きました。確かエルフィンSで大敗してしまった時かな。今回の桜花賞も全く同様の結果でしたね。4コーナーで外から2〜3頭に被せられた瞬間に馬がそれまでの走る気を瞬時に無くしてしまいました。しかも今回の手応えもエルフィンS同様に非常に良い物があっての結果です。陣営は当然それに気付き出してエルフィン後から桜花賞までは新馬の走りと同様に4角で外から一気に先頭に並びかけるという手法を使っていました。その結果早仕掛けになるのを覚悟しててでもそういう手法を取ってきた訳です。


じゃあ桜花賞本番はどうか・・・私は角田の乗り方がが不味かったとは正直思えませんでした。彼はいつもの様に道中では外から被せられない事を意識して乗っていました。そしていつものように3〜4コーナーで進出していきましたね。しかし今までのトライアルならその3〜4コーナーで進出した時に更に外から被せてくるような厳しい流れにはならなかったのが本番は阪神マイルのコースにG1という要素が加わって、そういう苦手な展開になってしまった。たったそれだけの事だと思います。つまりはパンドラの精神が幼すぎたという事だけ。あそこで更に加速し、いつも以上に早仕掛けになれば万に一も勝ちなんて狙えません。馬券を買う我々としては馬券に絡む走りを期待するのと、角田にとっては人気馬で勝ちのみを狙うという立場の差でもあると思います。


これはパンドラの走りをずっと見てきているか、本番直前にチラッと見ただけかの違いが大きい訳で、後者の見方から言えば角田の騎乗は批判の的になるんでしょうね。ただデビュー時から本番に至るまでのパンドラの迷走を見ている人にとっては納得のいく騎乗だったのではないかと思います。


予想以上に前置きが長くなってしまいました(^^;
さて本題の皐月賞・・・・私は「この世代はレベルが低いのではないか」という事をここで何度か述べてきたと思います。その考えは今も変わりません。当然言うまでも無くディ−プインパクト世代もごく僅かの上層部を除いてレベルが低い訳ですから、垣根が無くなったと同時に上の世代位なら飲み込んでしまうかもしれませんね。ただ歴代の視点で総体的に見ればお世辞にも高いとは思えません。更に下の世代がレベルが高ければディ−プ世代共々簡単に飲まれると思います。まあ世代の比較というのは普通オープンクラスで見ないのが常識なんですがね、一番顕著に出易い1000万〜1600万辺りで垣根が消えた瞬間にどうなるか、そこが楽しみです。時計比較の観点から言えばこの世代はレベルが高いという人が多いようですが、そこはどうなんでしょうか?非常に面白い内容でしたが、馬場というのは皆様も周知のように生き物な訳でその年々によって全く違う物に変わる。だから一概に時計比較の視点はどうかなと思っています。


さて皐月賞を勝ったメイショウサムソン、この馬はやはり強い。
以前に(というか休養発言する記事で)「今の時期にここまでの素軽さを持つオペラハウス産駒というのは素質が高い」という事を書きましたが、正しくその通りでした。ただ先日の皐月賞はそんなイメージを持っていた私としても予想以上の強さでした。


この馬の父はオペラハウス、故に昨日の快勝を馬場に起因させる方は多かったと思います。しかし私の考えは寧ろ逆ですね。この馬はお世辞にも重馬場が上手いとは言えません。これは以前にジョッキーがレース後に語っている事、もっと言えば馬場が重かった当時のレースVTRを確かめて頂ければ一目瞭然だと思います。ストライドが大きい分のめっていますよね。それでも昨日の横綱相撲。皐月賞のバイアスに偏りがあるのは周知の事実で後ろの馬が不利だったというのは否定しません。しかし昨日のレースで自ら動いて最後は封じきったというのは何よりの強さの証拠でしょう。戦後の皆さんのイメージとしては「昨日の勝ちはバイアスや馬場・展開に助けられた」というのが見渡してみると大半を占めています。これはオペラオー当時と殆ど同じ流れですね。


さてさてダービーへ向けての自分の推測をこれから述べたいと思います。
上記の記事に反してメイショウサムソンは負けると思います。勿論大敗なんて事はありえません。恐らく2〜3着でしょうね。これは何故か。メイショウサムソンが次に勝つのが菊花賞であると考えている事。馬の走りが東京では確実にパフォーマンスを落しそうな事の2つにあります。何度も書いた様にこの馬の素軽さは素晴らしい物があります。これは先日の皐月賞という舞台を考えれば絶好でした。立ち回りの上手さが一番功を奏すのが三冠の中では皐月賞。続いて菊花賞、そしてダービーの順番。近年のサラブレットの配合は周知の様にスピード思考に傾いています。故にマックイーンやクリークのようなバリバリのステイヤー血統というのはいても菊花賞まで駒が進められません。昇級する為には最低でも2000に難なく対応できるスピードが必要だから。つまり菊花賞に駒を進めてくる馬の殆どがスピードに偏りを持った馬の集合体。メイショウサムソンの血統背景を見るにオペラオー程のスタミナ因子は入っていません。この馬もお世辞にも菊花賞が最大の舞台とは言えない。でもあの道中の器用さ、そして他の馬に比べればスタミナ因子の血が入っている事、何より気性が素直な事・・・これだけで現代の菊を制するには十分だと思います。


ただダービーという舞台は器用さはだけでは乗り切れません。
私はダービーに最も必要なのは「一瞬以上の瞬発力」にあると思います。以上と使ったのは一瞬じゃ府中の芝は攻略が難しいから。但しダラダラ長く続く瞬発力は必要ないと思います。アドマイヤベガを思い出して頂ければ解かり易いと思いますが、あの時のレースはトップロードとオペラオーが競い合った外を一瞬でアドマイヤベガが瞬時に交わした。あの感じの破壊力が必要な訳です。勿論キングカメハメハギムレットのような例外もいる訳ですが。じゃあ今年のアドマイヤベガは何か・・・そこがダービーの狙い所でしょう。


フサイチジャンクは若干自分の想像以上の強さでしたが、基本的に以前書いたランニングゲイル説からそこまでの変化はありません。またこの馬はどちらかと言うと一瞬の切れよりジワジワ伸びるタイプ。恐らくダービーでは掲示板級の評価で良いと思います。
ドリームパスポートはどこかで見ましたがNHKマイルの方が向いているという意見に賛成です。この馬は脚という意味では先ほど書いた条件にマッチするのですが・・・。
サクラメガワンダーについてはもう一つの日記で書いたと思いますが、基本的に評価していません。アドマイヤムーンよりも2枚は落ちると思います。昨日もそこで書いた様に最初から眼中にありませんでした。ただダービーではパフォーマンスを上げるのが間違いないでしょうね。でも頑張って3着までかな。
フサイチリシャールはダービーに駒を進めれば用無しでしょう。以前から評価していない評価していないと散々言ってたのに皐月賞で賭けた自分が情けない。


やはりアドマイヤムーンしか無いと思います。
アドマイヤベガ程の力は全くありませんが、レベルの低いこの世代の中なら最も理想に当てはまるタイプ。距離は全く問題無いでしょう。


マルカシェンクについてはぶっつけでダービー本番なら喜んで消したい。
自分の憶測では最早、休養前の力は無いと思います。


今年はメンバーは確かに個性的な面子です。馬券的には非常に面白い。
でも個性的なキャラクター沢山=レベルが高いという事は無いと思います。
下の世代のレベルが高ければあっという間に消されるレベル、そう考えています。
まあサンデー無き後に急激にレベルが高くなるかと聞かれればそれは無いでしょうね(^^;
寧ろ日本の競馬レベルは次のヒンドスタン・ノーザンテーストサンデーサイレンス級の出現まで低空飛行でしょう。若干の期待を持てたエンドスウィープも最早天国に召された訳ですし。今の世代にスペシャルウィーク世代なんかが入ろう物なら物凄い事になりそうですが(笑)


ではでは私はまた休養に入りたいと思います。復帰は一応夏と言っておきましょう。
もしかしたらダービー前にひょっこり更新してるかもしれませんが・・・
今の所ダービーはアドマイヤムーンメイショウサムソン馬単一点という事で。


さようなら。


※夏まで全く更新が無ければ、最初の記事は以前の趣そのままにこの記事の成否について。
ただ皐月で一応的を得ていたので、今度は真逆の事を書いていそうな予感もします。例えばサクラメガワンダーが圧倒的な強さで栄冠を勝ち取ったりね(笑)
こればかりはね・・・何とも言えませんね(^^;
ただ競馬というのは過程を楽しむスポーツでもありますから、そこで違っていたなら良い勉強だったと思います。ダートの事に全く触れていませんが、ダートは夏まで放置です(笑)