東京優駿〜栄光は・・・〜

またまた久しぶりです、皆様。
さて今回の前置きは簡単にしておきます、ただ一つだけ。
オークスについて・・・これは何もかも自分の見込み違いでした。
まず勝ち馬のカワカミプリンセスについて、全く眼中に無しでした(^^;
正直前走を見てもインパクトは感じなかった、メイショウサムソンのようにビビッとくるイメージが全く無かったです(笑)キストゥヘヴンアドマイヤキッスに関しては位置取りも問題でしたが、一頭の逃げ馬がペースをすべて狂わせた感じ。豊も珍しく戸惑ったような騎乗で中途半端でしたね。ただ彼も自身の日記で語っているように坂を上がった瞬間に終わっていました。それはキストゥヘヴンも同様だったと思います。カワカミプリンセスを見事に見抜いた方々、おめでとうございます。


さて今週は栄えある日本ダービーです。
僅か18頭という規制の中に名を連ねただけでも、それは栄誉であって、彼ら(馬達)は既に大いなる勝利を手にしています。この18頭すべてがある意味では勝者であるわけです。そんな中から一頭だけの勝ち馬を決めるのが日本ダービー
改めてこのレースの価値をしみじみ感じる今日この頃です(笑)


さて今回のダービー・・・三つの着目点があると思います。
まず一にマルカシェンクの取捨。
二に青葉賞京都新聞杯の覇者の二騎の取捨。
そしてアドマイヤムーンメイショウサムソンの位置づけ。


まず一つ目です。
私は皐月賞終了後の記事でマルカシェンクについては


「ぶっつけでダービーなら喜んで消したい、憶測だが最早復帰前の力は無いと思う」


とここで述べさせてもらいました。
しかし最も取捨に悩むであろうこの馬はわざわざトライアルを一度走り、我々馬券ファンに最高の参考材料を提示してくれた訳です。
しかしあのトライアル・・・見方によっては全く違う結論に行き着くと思います。
この世代はずっと「マルカシェンクが一つ抜けている」と言われてきた訳ですが、そんな馬の不甲斐ない(?)敗戦。戦後の感想では「休養前の力は無い」と思った方が多かったと思います。が・・・私は寧ろ高評価に値する走りだったと思います。
まずあのレースはマルカシェンクに限って言えば勝とうが負けようがどちらでも良かったという事。陣営の目標は勿論ダービーであるのは言うまでもなく、しかも長期休養明けの初戦。「走れる体制」というのが目標であって、あのレースで勝てというのは酷です。何より藤田のペース配分が絶妙だった事、更に人気2騎で牽制してしまった事があの敗因には大きい。そして個人的に非常に好印象を持ったラスト50Mからの脚。重心がグッと沈み込み正しく走る馬の典型という感じでした。最後の伸びは初戦だったにしても絶妙な物を感じました。エンジンの掛かりが悪かったのは言うまでもなく休養明けという影響を考えると頷ける。最後の50Mは正しく次に繋がる走りに見えました。


さて続いてアドマイヤメイントーホウアランについて。
まず上記の記事の関係から書きやすいトーホウアランについて。
この馬は随分と藤田が気に入ってるようですね。巷の評判も上々です。
ただ私は正直言ってインパクトは感じません。言わずにして京都新聞杯の勝利はダービーという点で見れば評価に値しません。あれは藤田の騎乗+後ろ2騎が牽制したのが何よりの勝因。あれだけ楽なペースを前で競馬をしながら最後は苦しくなったというかお釣りが見た目以上に無かったのが引っかかりますね。またこの馬はセントポーリア賞の圧勝で東京でこそと思われているようですが、これはどうなんでしょうか?私は一概にそう決め付けるのはかなり危険だと思います。まず前走のような乗り方を再度するなら明らかに東京はマイナスに作用すると思います。あれは東京でこそという感じではありませんね。そして何より条件戦での圧勝程アテにならないものは無いという事です。2着のマイネルキッツがその後の水仙賞で負けたように、お世辞にもこのレースはレベルの高かった物ではありません。かと言ってパンドラのように光る物を感じれたレースでも無かった。上記で書いた展開のアヤこそあれ、京都新聞杯を後に勝つ馬ですから、単純に考えてそこでは持ってるエンジンが違っただけだと思います。またスプリングSで見せた脆さも気になります。この世代はレベルが低いと過去に述べてきた訳ですが、つまりはこれは言い換えればどの馬もどんぐりの背比べ。そうなればああいう脆さを持ってる馬は必ずここぞという時に再度その脆さを露呈すると思います。買いません。


さて青葉賞の勝ち馬のアドマイヤメイン
豊に捨てられましたね・・・豊本人曰く「厩舎関係+人間の道」という事だそうですが、過去の彼の競走馬チョイスを考えてもそれだけでは無いと思います。アドマイヤムーンで勝つチャンス十二分にあるからと考えてのものでしょう。本人自身もそう述べていますし。
青葉賞自体のインパクトも正直全く感じませんでした。あれだけ他の馬のストレスが無く且つ相手の顔ぶれを考えれば勝つのは至極順当な事でしょう。後はこの手の一本調子の馬は余程力が他馬と乖離していないと勝つのは難しい。しかも舞台は府中です。善臣騎乗という事で腹を括った逃げというよりは寧ろ行きたい馬がいれば行かせて、行く馬がいなければ何となく先頭に立とうという騎乗でしょうし。そうなったらこの馬が府中の2400を支配出来るとは私には考えられません。


という事でやはり以前に述べたイメージと殆ど変わりません。
唯一変わったのがマルカシェンクです。まあこの馬の取捨が今年のキーポイントでしょうから、何とも言えませんがね(^^;


さてさてじゃあ三つ目の買い馬の序列。
メイショウサムソンアドマイヤムーンの順位付けについては一つ下に書いてありますので、気が向いた方はそちらをどうぞ。じゃあマルカシェンクとこの2頭の序列はどうか。


結論から言えばマルカシェンクは三番手です。
まずアドマイヤムーンの方が府中が向くであろう事、過程が至極順調である事。豊が皐月賞での敗戦で見限らなかった事。あとは以前書いた事。これらを考えるとどうしてもマルカシェンクの方が下に来てしまいます。ただあの重心の低い天才肌の感じはアドマイヤムーンに勝る物があるとも思います。


メイショウサムソンとの比較ですが、これはサムソンの器用さを考えるとどうしても連軸候補はサムソンに軍配が上がってしまう事が最大の要因。この器用さについても下の記事かその下の記事に書いていますので、どうぞ。


ただマルカシェンクはすべてを食い尽くす可能性も捨て切れません。
走り方自体はこの世代の中なら群を抜いていると思います。
正直レース後に惚れ惚れしました。


アドマイヤムーン
メイショウサムソン
マルカシェンク


馬券は◎→○への馬単(これは以前書いた結論のままです)
そして◎−▲の馬連をもう一点。


この二点で勝負したいと思います。
正直に言えば○−▲という馬券も抑えたいですが、それはこの頂に立った馬達に失礼かなと思い、やめておきます(笑)


皆様、日曜の決戦をお互いに楽しみましょう。


※他の馬(例えばサクラメガワンダーフサイチジャンクetc)については一つ下に書いた内容から全く考えは変わっていませんので、省略します。