年末に完敗

ディープインパクト強かったねですね(笑)
いや〜2着って想定した時点で既に間違えてたのか。
正直ディープの一番強い部類の競馬を見せられた気がした、何であれで去年の暮れに伸びなかったのか。本当に今年の有馬を振り返るとそう思う。
豊も落ち着いて後方待機してたし、あれをやられると流石に自分の展開予想からの馬券は無意味だね。しかもスイープ全く伸びないし。池添君の乗り方は良かったと思う。
後方に待機された大本命馬を終始直後でマーク。ただ最終コーナーのまくり方でもう無理だってわかった。ディープのあれは正直やり過ぎと言わざる得ない。ラストランで最高のパフォーマンスを見せたと言っていい。大体暮れの中山でラスト33秒台は破格でしょ。
ん〜ディープが日本史上最強馬かは疑問だけど、一つだけ確かな事はディープインパクトという馬は記録にも記憶にも残る馬だったって事かな。一つ一つのレースは正直インパクトがどれも強すぎてこれっていうイメージが沸きにくいけど、ディープインパクトという馬自体のイメージは日本で最強(ポピュラー)になったと思う。


例えばサイレンススズカ毎日王冠若しくは天皇賞(秋)スペシャルウィーク日本ダービーエアグルーヴ天皇賞(秋)アグネスタキオンのラジオ杯、キングカメハメハ日本ダービークロフネJCDエルコンドルパサー凱旋門賞、マックイーンの天皇賞(春)シャダイカグラ桜花賞ミスターシービー日本ダービーオグリキャップ有馬記念トウカイテイオー有馬記念、ブルボンとライスシャワー菊花賞などなど・・・まあ挙げればキリが無いけど、これらはすべて俗に言う目を閉じれば浮かんでくる衝撃的な物だった。


だけどディープインパクトという馬は悲しいかな現代の日本競馬の時代の中で一頭だけ抜けて生まれてしまった。ブライアンもしばしばそういう表現をされるけど、彼の場合は三冠こそ抜けたもののヒシアマゾンもいたし晩年にはマヤノトップガンサクラローレルという馬がいた。ディープは敢て挙げてもハーツクライ、一頭だけでは役者不足の感は否めなかった。


恐らくディープのイメージの残り方はルドルフやオペラオーそしてブライアンのような感じに将来なるだろうと思う。兎に角その時代の中で抜けて強かった。ディープの競馬を生々しく思い出そうとすると、何かイメージが被る。まくって最後は圧倒的な力量差を他馬に見せ付ける。勿論その強さが人々を魅了してきた訳だけど、やはりそれは何か機械的なイメージだった。それが三冠であり、今年の有馬ではより顕著に出た。
ルドルフは先行して最後は図ったように抜け出し、ブライアンは「シャドーロールが見えてきた」と言われたように三〜四コーナーの苛烈なマクリからの千切る競馬、オペラオーもルドルフのようなソツの無い競馬・・・どれもこれも自分的には機械的に思える。


それが悪いとは思わない。ただ惜しむらくは日本競馬の中でもがくディープをもっと見たかった。ハーツクライが今年の有馬に万全の状態で出ていたら豊とディープはあそこまで落ち着いて後方に徹していられたのか・・・豊が思考に思考を重ねハーツを徹底マークし前方に位置を取る。そうまるでグラスワンダースペシャルウィーク有馬記念のように。そういう苦慮をもっと見たかった。そこで勝ってこそレースの中での名馬になったと思う。ダイワメジャーではやはり役者が小さすぎたんだろう。せめて全盛期のハーツクライは無いと豊は焦る気持ちを覚えなかったんだろうと思った。


51億円という破格の評価で種馬入り。
オーナーの気持ちはわかる、惜しまれて引退、強いまま引退、無事なまま引退・・・でも、やっぱりあと一年見たかった。4歳で競争生活を終える馬じゃなかっと思う。
今更言っても仕方ない事かもしれないけど、そう思ってしまう自分がいる。


一時代は終わった。
時代の系譜を告ぐものは次はいつ現れるのか・・・