クラスの壁を研究してみた

年明けから予想を少しづつ曝け出してきた訳ですが、今一調子が悪い。
予想の全体像は殆ど合ってる気がするのに、何か違う・・・そして今まで当たってきた予想が当たらない。全てがそうだった訳では無いですが、スリーアベニューにしてやられたレースなんかは、あそこまで点数を絞って、昔ならドンピシャで当たった予想のはずである。この違和感をずっと考えていたんだけど、やはり自分のクラスの壁に関する認識にかなりズレがあるという結論を導き出した。


年明けの重賞を見るに実に準オープンからの「昇級馬の即通用」が目立つ。
皆さんの記憶が新しいと思うので、ここでは敢えて馬名は出しません。
少し前なら「準オープンからの昇級馬の初戦は黙して消し」というのが競馬を触れた事がある人たちには暗黙のルールだった。理由は明快、着順が良いから馬柱人気馬になり、クラスの壁が高いにも関わらず旨みが無いからという事。


しかしこれが崩れ始めている。
今年から始まった「勝って同条件制度の廃止」にこの秘密はあった。
これは昨年の6月17日からの賞金面における計算方法が変わった事に起因している。
勝って同条件が最も多かった1000万下の素質馬が次々と準オープンクラスに昇級し、今度は準オープンの滞留頭数が格段に増えた訳である。06年の1回中山・京都終了時点の準OPの滞留馬は281頭、それが07年には378頭になっている。実に約100頭近い増加になっていた事は驚きである。


こうなれば準オープンのレベルが飛躍的に伸びるには最早疑いよう無く、オープンとのクラスの壁は格段に小さくなったと言わざる得ない。


それに年明けから散々言っているダートOPクラスの全体的なレベル低下が重なり、この現象に拍車がかかった。
芝よりも現時点ではダートのレベル低下が目立つ事から、この法則はダートでよりその威力を増すのではないだろうか。「準OPのOP昇級初戦は積極的に買い」という2〜3年前には信じられないような法則が成り立ってしまったのだ。


ただこれをやみくもに買うかという事になれば、それはそれで違うだろう。
まず一つ目は「別定よりもハンデ戦でより旨みが出る」という事だろう。
準OPからの昇級馬初戦でハンデ戦に登録すれば、必然的に斤量は軽くなる。これの最たる例がスリーアベニューであると言える。
次に二つ目は「準OPのレースをしっかりと見て、力が足りる馬を買う」という事。
これは当たり前でしょ、という非難が来そうだが、実はかなり難しい。
以前のように準OPで力量の違う馬だけでなく、展開・鞍上の好騎乗に頼らず順当に馬の力で昇級したか否かの見極めが大切だという事。力量が違って昇級した馬は過剰に人気もするだろうから旨みが無いが、後者の馬を見極めれば相手を間違えなければ、中配当を物にできるのではないかと考えている。


準OPは番組数が少ないので、この現象は当分崩れないだろうし、今後この法則は競馬人の常識になっていくのだろうと思う。


自分はここの見極めが年明けから上手く行っておらず非常に苦慮していたけど、今回の再考で道を開いていきたいですね(^^;
それと実はこの記事は久々に買った競馬雑誌の力をかなり借りています。前半はそこからの引用が殆どで、後半(それに年明けから・・・)は自分の記事。
これに気付かせてくれた某雑誌には感謝です、いや既にみんな真面目に競馬してるから気付いてるのかな(笑)