BSN賞 新潟OP〜D1200〜

圧倒的な人気を背負いそうなのは「強い3歳世代」であるトロピカルライトか。
前走地方の交流重賞アグネスジェダイプリサイスマシーンと肉薄した競馬からも、超メンバーが弱化しているここでは当然主役を担う存在という感じが強い。ただこのトロピカルライト、少しひっかかる不安要素がある。
まず第一に左回りでは右回りに比べ圧倒的にパフォーマンスが下がるという点。2歳時には東京のプラタナス賞で圧倒的人気を裏切っている。次に東京のヒヤシンスSではフェラーリピサに早めに並ばれた事を考慮に入れても直線ではいつもの二枚脚は影を潜めズルズルと後退。ヒヤシンスSの次走の欅S(東京)ではトウショウギアの2着に入っているが、実質ここではトウショウギアから4馬身も引き離されており、2着のトロピカルライトから8着のタイキジリオンまでのタイム差はコンマ4秒という非常に僅差の競馬。同レースではトラックバイアスが前に働いている事を考えても決してこの結果を鵜呑みには出来ない。そして前走の交流重賞(右回り?左回り?)は着順こそ3着のものの、実質上位3頭の争いで、後はお世辞にも重賞に出れるような馬達ではないレベル。
第二に今回はハンデ戦という名目だが、トップハンデが55Kという実質上位は別定に近い設定。今まで52など古馬に比べ軽量の恩恵を授かっていた点が今回は54K。ハンデでの恩恵は無いに等しい。
次に明日の競馬が出し入れの激しい危険性を潜めている事。狂気のエイシンボーダン、また最内に入って逃げざる得ない競馬を強いられそうなタイキジリオン、他にはサイレンスボーイ、スフォードキッド、アントニオマグナム、若しくは好位からが理想なヒシハイグレードなど多数を占めており新潟の今のバイアスを考慮に入れても厳しいという印象は拭えない。
よってトロピカルライトが圧倒的人気を背負うのを考えれば重い印を打つ必要性は無いと考える。


タイキジリオンは前走最内を買って手を伸ばしたが、この馬が左回りが苦手なのを忘れていた。消し。
チョウカイロイヤルは斤量も前走とそこまで変わらないし、1000万〜準OP級のこの馬には厳しい。
エイシンボーダンは狂気の馬なので何とも言えないが、前走を見る限り劇的な変化は望めない。
アントニオマグナムは相変わらず少し足りない競馬をするだろう。
ステンカラージンも牧場で入念に乗り込まれたとは言え、追いが実質1週間というのは如何にも急仕上げ。
馬名・馬着順人気をしそうなサミーミラクルも、流石に前走の競馬を見ると復活は先という印象。好きな馬だけに、早く本来の姿を取り戻して欲しい。



購買意欲が沸くのはダイワバンディット・エアアドニス・ワキノカイザーの3頭に、おさえでトロピカルライト
しかし如何せんメンバーの質が低すぎる。どう考えてもこれOPじゃないだろうというレベルで正直言うとここから本命を抜粋するのは至難の業。以降は自分の押し付け(笑)まあBOXで買うのが一番理想なのかも…トロピカルライトがこけるのを期待して保険でおさるという意味で(^^;


本命は前走でぶったぎったワキノカイザーを推したい。
エアアドニスとワキノカイザーの前走の差は四分の三馬身。前走ワキノカイザーがエアアドニスよりも斤量が1K重かったが今回は同斤量。ワキノカイザー自身は56K→54Kの斤量減で馬格の無いこの馬にとって、近走の酷量から開放される点は大いにプラスに働くはず。前走で使える脚が中途半端で直線の長い新潟は不向きと書いたが、今回は大幅なメンバー弱化、斤量減、大外枠というプラス要因で勝ちきる可能性は十分にあると思う。


対抗は上記の文面からも解るようにエアアドニス
こちらも純粋なOP級とは思わないが、このメンバーなら今回も十分にやれるだろう。蛯名も流石にこの馬を徐々に掴みつつあるようだし、今回も素直に信頼したい。


三番手はダイワバンディット
三歳時にはユニコーンSで2着にもきた素質馬で近走は芝で惨敗が続いてるが、ダートでは実は大崩れしていない。
最新の根岸Sでもコンマ9秒差で来ており、今回はメンバーも弱化、斤量も恵まれて劇走すれば圧勝もおかしくない。
ただ成績が安定しないだけに、ここまで評価を下げたが、この馬に限っては単勝もおさえたい。


最後に保険でトロピカルライトを加える。


◎ワキノカイザー
○エアアドニス
ダイワバンディット
トロピカルライト


馬券は◎と▲の単勝。◎から○▲△への馬連